アバブイメソンのMVが綺麗なので。
海の歌で、たぶん、別れの歌なんだけれど、
優しくて客観的で、いい。
ブチャラティは甘えたりするのがへたくそだ。
甘えたりなんかしないところがかっこいいのだけれど、
引っ込みがつかなくなるのが嫌だったりしたら、
引っ込んだまま距離感を失ってしまっていたのだとしたら、
もう少しアバッキオも救われる。
アバッキオが甘えさせられなかったわけじゃない。
ブチャラティが波のようだっただけだ。
ずっと近くに寄りかかっている人ではなく、
波のように
押しては引いて、
押しては引いて、
最後に引いて二度と押し寄せなかったのだろう。
それも気まぐれなどではなく、
絶対的な満ち引きを持って。
残念ながら人間の感情の問題は数学の問題とは違うので、
今、ここで、すぐに答えを伝えなければ、
後で答えがわかったからといっても、それはわからなかったことと同じだ。
最適な回答の機会を逸したアバッキオは、
ブチャラティの波を二度と捉えられなかったのだろう。
あとはそばにいて、わかったふりをするのが最大限の優しさ。
何もわからない彼の海のことを。
そういう絵です。
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