『50億年の孤独』という本がある。
2016年に出版された、様々な地球外生命体探査プロジェクトに関わった科学者へのインタビューを記した書籍だ。
このタイトルの意味するところは、
太陽の寿命はおよそ100億年であり、太陽の誕生から約50億年が過ぎた現在から数えて概ね50億年後、太陽は膨張した後、急速に収縮、消滅する。
という仮説がある限り、我々地球に暮らす人類はあと50億年でこの孤独から脱却して地球外の居住地を見つけなければならない、ということである。
50億年で地球が滅びる。地球外の居住地が必要になる。
こういった地球滅亡に関わるシナリオは複数あり、オカルト界隈では定番のネタである。
2013年頃、オリオン座のベテルギウスは間もなく爆発して消滅するという予想が出され、
その際に放出されるガンマ線バーストが地球に直撃すれば、地球のオゾン層は破壊され、生物は死滅する、と言われていた。
が、オベテルギウスのガンマ線バーストはどうやら地球には当たらないようなので、
せいぜい夜空に月が二つ並ぶ程度のことが4年間ほど続くにとどまるようだ。
個人的な話になるが、私が好きなのは地球の活動に関する説だ。
地震や火山活動を引き起こす地球のプレート運動は、14.5億年後に終焉を迎える。
火山活動は穏やかになり、地表は平坦になり、水星や火星のような静かな星になる。
炭素循環も機能が低下、二酸化炭素の減少で大気が冷却される。
14.5億年という数字はあくまで試算の一つにすぎないが、
私が愛する数々の地質学的現象も、15億年すれは完全になくなる...
火山は全て停止し、冷えた岩塊となる......
フウ~~~~~~......
正直に申し上げて興奮する......
そんなわけでプロメアを観た感想「地球、生きてんじゃん」。
平行宇宙(これも近年の宇宙論界隈では話題に上がることが多い)に存在する生命体のプロメアが、
時空の亀裂から地球に入り込んで、
地球の核から上部マントルと、
リオ・フォーティアという少年の中で、
「燃えたい」という衝動を叫び続ける。
エモの一言である。
地球が生きていて、リオが生きている。
苦しんでいる。
死を理解している。
悲しんでいる。
リオ・フォーティア、苦しんで............
美しい生き物に出会えて本当にうれしい。
地球も生きてるし、最高。
黒い装甲や衣装も、
夜のアイスランドの火山だとか、ケイ素を多く含んだ溶岩だとか、火成岩の黒曜石だとか、
そういうものに見えて、
いい.........
でもカラフルなお洋服も着てほしい........(かわいいから)
泣いている君はきれいだった。
地球が動き続けるのは硬い地殻の下に熱がうずまいていて、
絶えずひずみ続けるからだ。
火山や地震は悲鳴と言ってもいい。
だから泣いている君はきれいだ。
ポエムが止まらねえ......
地球、でっけえな............
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